- 「運動不足だから学生時代にやってたバスケを再開したいんだけど……」
- 「大人になってからバスケをやりたい人はどうしたらいいの!?」
- 「あまりガッツリ時間が取れないけど楽しく継続する方法があれば教えて!」
社会人になってからバスケを始めようと思った人は多かれ少なかれ「どうやって始めればいいんだ……?」と途方にくれた経験があると思います。
友人や知人がチームに所属していればそこに参加させてもらうことができますが、そんな人がいない場合は「知らないチームに声かけるのは怖い……」と挫折してしまうケースが多いと思います。
私も数年前に同じ苦労をしたバスケ再開組ですが、いくつかのチームを経て30代後半になった今も楽しくバスケを続けられています。
今回はそんな私がこれまでに経験した失敗を踏まえてバスケを始めるための方法と継続するコツをお伝えします!
この記事を読めば「社会人バスケ0日〜1ヶ月」までに知っておくべきことを理解でき、バスケを楽しく継続することができます。
社会人バスケはとても楽しいです!
「大人になっても……バスケがしたいです」と思ったあなたの決意は間違っていません。
ぜひ最後まで読んで楽しいバスケライフを送ってください!
目次
【第1章】自分に合うチームの探し方が分からない
社会人バスケを始める人が挫折しがちなポイント1点目は
「自分に合うチームの探し方が分からない」です。
社会人バスケを始める人にとって最初で最大の難関がチーム選びです。
自分でチームを結成できるくらい知り合いが多いならともかく、多くの人は誰かのチームに所属することになります。
バスケをやっていなかった人が知らないチームに入るのはとても勇気のいることだと思います。
「自分なんかが入っても迷惑に思われるんじゃ……」
「怖い人たちだったらどうしよう……」
そんな気持ちになるのもよくわかります。
ただ、このあと説明する手順を踏めば必ず自分に合うチームは見つけられます!
ここが一番の頑張りどころです、勇気を持って読み進めてください。
地元の社会人チームの探し方
今は多くの社会人チームがインターネットでメンバーを募集しています。
「〇〇市(自分の地元) 社会人バスケ」で検索すればすぐに地元のチームが見つかります。
少し検索範囲を広げて周辺の大きな都市名で調べてもいいかもしれません。
まずは自分の周辺にどんなチームがあるか調べてみてください。
自分に合うチームとはどんなチームか
自分に合わないチームに所属してしまうとバスケを楽しく続けるのは難しくなります。
ここでは、「自分に合うチームとはどんなチームか」について考えていきましょう。
結論、以下の5点から候補を絞り込んでください。
- 活動する曜日、時間が合う
- 自宅もしくは職場から近い
- 年齢層が近い
- そこそこ人数がいる
- レベル感が合う
①活動する曜日、時間が合う
これからバスケを続けていこうと思ったら自分が自由に使える時間に活動しているチームを選ぶことが必須条件です。
仕事や家庭の都合を考えつつ条件を満たすチームに絞っていきましょう。
私は土日休みなので妻と相談して日曜の夕方はバスケの時間にしています。
多くのチームは土日に活動していることが多いですが、中には土日に休めない仕事の人が集まって平日の夜にチームを結成していることもあります。
②自宅もしくは職場から近い
バスケを続けるうえでチームの活動拠点と自宅の距離も重要です。
多くのチームは小中学校の体育館や市民体育館を借りて練習をしており、借りる体育館はだいたい固定されています。
これからチーム選びをするなら自分が通いやすい場所で活動しているチームがいいでしょう。
車の有無にもよりますがどんなに遠くても同じ県内のチームを選ぶのが無難でしょう。
どんなに自分に合うチームでも遠すぎるとモチベーションを維持するのが難しいからです。
③年齢層が近い
インターネットでチームを探しているとチームの年齢層が書かれている場合があります。
目安としてはチームの主な年齢層と自分を比べて10歳以内のチームを選ぶのがいいと思います。
年齢が離れすぎているとお互いに気を使ってしまったりうまく溶け込めないことがあるからです。
とは言えこれはあまり重視する点ではありません。
どんな人たちかは実際に会ってみないと分からないので目安程度に考えてください。
④そこそこ人数がいる
チームの練習に毎回参加する人が何人くらいいるかということは非常に大事です。
あまりにも規模の小さいチームだと5対5の練習をすることすら危うい場合があります。
また5対5ができてもギリギリの人数だと全く交代できないことになります。
バスケを久しぶりにやる人は自分の体力が落ちていることを前提にして人数に余裕のあるチームを選んでください。
目安としては少なくとも14人、できれば18人ほどのチームを選ぶとうまく交代しながら楽しめると思います。
⑤レベル感が合う
最後はレベル感についてです。
正直これが一番重要です!
レベル感とはだいたいどの程度の実力のメンバーが集まったチームかということです。
自分の実力に合わないチームに参加しても楽しめないでしょう。
インターネットでチームのプロフィールを見ていると、そのチームの目標が書いてある場合があります。
これを見て「〇〇市1部リーグ優勝」などと書いてあればかなり意識が高いチームであると想像できます。
自分の実力にもよりますがバスケに慣れるまでは楽しむことを目的にしたチームを探すのがいいでしょう。
「エンジョイ」「男女混合」「ゆるく楽しむ」「初心者歓迎」といったワードで紹介しているチームを選んでください。
いくつものチームにゲスト参加する
自分に合いそうなチームが絞れたら早速チームの代表者に連絡を取りましょう。
インターネットでメンバーを募集しているチームなら代表者との連絡手段が記載されているはずです。
サイトによっては会員登録などが必要な場合がありますが、ほとんどの場合はアドレスを登録するだけで気軽にできるはずです。
迷わずサクッと進めていきましょう!
ここで大事なポイントは
「最初から1つのチームに決めるのではなく、いくつかのチームにゲスト参加する」
ということです。
というのも、チームの雰囲気やメンバーの人柄は参加してみないと分からないからです。
また、インターネットの募集サイトに書いてある内容は古くなっていたり実態とは異なることがあります。
「毎週20人くらい参加しています。」
と書かれたチームに参加したところ
「最近は10人来るのがやっとで……」
なんてこともザラにあります。
そのため、最初はお店で服を試着をするような気持ちで気軽にいくつかのチームにゲスト参加してみましょう。
【第2章】初めての人たちの輪に入りづらい
社会人バスケを始める人が挫折しがちなポイント2点目は
「初めての人たちの輪に入りづらい」です。
これまで接点がなかった人の輪に入って関係を築くというのは誰でも緊張するものです。
もしあなたが「実力者」であったり「将来有望な新人」であれば周りから一目置かれて相手から関わりを持とうとしてくれるかもしれません。
しかし、この記事を見ている多くの人はそうではないでしょう。
あなたは久しぶりに(もしくは初めて)バスケをする中年であり「実力者」でもなければ「将来有望な新人」でもありません。
自分から積極的に関わりを持たないと居心地の良い人間関係は作れません。
ここでは新しいチームに入った人が積極的に行うべき行動を解説します。
結論は次の3点です。
- 笑顔で挨拶をする
- 準備や掃除等を手伝う
- 質問をする
基本的なことばかりですが「自分は実践できているか」を考えながら読み進めてください。
笑顔で挨拶をする
新しいチームに入った人が積極的に行うべき行動1つ目は
「笑顔で挨拶する」です。
「なんだか急に新入社員の研修みたいになってきたなあ」
と思った人もいるかもしれません。
でも皆さん、これちゃんとできてますか?
チームに入ってすぐの頃はメンバーの人柄がわからなくて緊張すると思います。
しかし、緊張するのは相手も同じです。
自分の人柄を知ってもらうためにもチームメンバーに積極的に話しかける必要があります。
その第一歩が「笑顔で挨拶をする」です。
正直、笑顔で挨拶されて嫌な気分になる人はいませんよね!
これは自分の実力に関係なく誰でもできることです。
もしかしたらチーム内でそんなことをしている人はいないかもしれません。
特に若い人たちが中心のチームだと文化的に挨拶を重視していないチームもあると思います。
それでも、周りがやっていないからこそ自分がやるんです!
ノーコストで仲良くなる方法ですから積極的に行いましょう。
準備や掃除等を手伝う
新しいチームに入った人が積極的に行うべき行動2つ目は
「準備や掃除等を手伝う」です。
新しいチームに入ってから1ヶ月も経てば自分がチームにマッチしているか分かってくると思います。
チームに慣れてきて「今後もこのチームで活動していこう!」と思ったら本格参入です。
ゲスト的な立ち位置から正式メンバーとして活動していきましょう。
そこでオススメなのが「準備や掃除等を手伝う」です。
練習前・練習後のゴールの出し入れやモップがけ、タイマーや得点板の準備などやるべきことがいくつかあります。
チーム活動の流れに慣れてきたら他の人がやっていた準備を手伝ってみましょう!
こうした趣味の活動で集まっているチームではこれらの準備をやる人が決まっていないことが多いです。
皆バスケをしにやってくるので正直言って雑用的な仕事をしたいと思う人はいません。
ですが、だからこそ皆がやりたがらない仕事をする人が一目置かれるのです。
皆がやりたがらないことを進んでやる人は皆から親切にされますし、チームの輪に入る方法としては最も効果的です。
質問をする
新しいチームに入った人が積極的に行うべき行動3つ目は
「質問をする」です。
新しいチームに入って周りの人がどんな考えか分からない……
これは結構不安ですよね。
そんなときはバスケについて色々と質問してみましょう。
例えば、会社などで初めて知り合った人と話すときは共通の話題がなくて困ることもありますよね。
しかし、バスケという共通の趣味を持つもの同士ならその心配はありません。
「あなたはどんなプレーをしたいのか」
「こちらはどう動けばあなたの役に立てるか」
このようにプレーに関する考え方から相手のことを聞いていきましょう!
「知り合って間もないのに質問したら嫌がられるのでは……」
そんなふうに思う人もいるかもしれませんが、心配いりません。
皆、自分の理想のプレーがありそのプレーをしやすくする協力者を求めています。
「味方の理想のプレーを知る」というのはチームにとっても大切なことです。
勇気を出して声をかけていきましょう。
【第3章】体力がなくてすぐにバテる
社会人バスケを始める人が挫折しがちなポイント3点目は
「体力がなくてすぐにバテる」です。
「運動をしてこなかった人が久しぶりに体を動かすと全然動けない」
というのは知識としては皆さんも持っていると思います。
しかし、想像の中の「体力が落ちている自分の動き」と実際の動きにはさらに差があると思っておいてください。
私が始めたての頃に入ったチームでは、レイアップシュートなどのアップのあとチーム分けをしてミニゲームをするという流れだったのですが、
「久しぶりだしミニゲームの10分くらいで限界がくるかな?笑」
と思っていたところ最初のレイアップシュートで足がつってその日は終了しました……
おそらく皆さんもこれに近い経験をすると思いますし、そんな自分にガッカリしてしまうかも知れません。
ただ、心配はありません!
バスケを楽しんで続けていけば必ず体力はついてきます!
「予想以上に体力が落ちている」
これを受け入れることから全て始まります。
ここではバスケを始めたばかりで体力がない人の対処法を3点解説していきます。
それは次の3点です。
- 事前に準備をする
- 頑張るポイントと手を抜くポイントを分ける
- 楽しんで継続する
順番に見ていきましょう。
事前に準備をする
社会人がバスケをする際は必ず準備をしてから始めてください。
ここで言う「準備」とはいわゆる準備運動のことだけでなく、バスケが始まる前の準備についてです。
結論、私が行っている準備は以下の3点になります。
- バスケ前は揚げ物を食べない
- バスケ開始1時間前にバナナを食べる
- スポーツドリンクを持っていく
歳を取って感じるのが消化器官の衰えです。
そのことを忘れて若い頃と同じような食生活をしていると、激しい運動をしたときに腹痛や吐き気に襲われることになります。
バスケが始まる前から最高のパフォーマンスが出せる体を準備することが大事です。
そこでまずは消化・吸収の妨げになる揚げ物は避けて消化にいい食事を取ります。
次にバスケ開始の1時間前にバナナを食べることでお腹に負担をかけることなくエネルギーを蓄えます。
そしてバスケ直前や練習中の水分補給を吸収されやすいスポーツドリンクにすることで脱水状態を防ぎ長時間の運動を可能にしてくれます。
これだけで体の動かしやすさがだいぶ変わりますし、バテづらくなります。
社会人になってからは今まで以上に事前の準備に気を遣っていきましょう!
頑張るポイントと手を抜くポイントを分ける
続いてはバスケ中のスタミナ配分の意識についてです。
バスケを始めたばかりの人はモチベーションが高いので、あらゆるプレーをがむしゃらに頑張りがちです。
しかし、全てのプレーに全力を出していたら5分も持ちません。
スタミナはあなたの中の貴重な資源なので、蛇口の水を少しだけひねるような感覚でちょろちょろと使いましょう。
特に最初の頃はオフェンス時に活躍するのは難しいと思います。
得点を取るのは味方に任せて自分は邪魔にならないよう気をつけつつ体力の回復に専念しましょう。
では、貴重なスタミナをどこで使うのが正しいのか。
私は「相手の速攻を阻止するために走って戻ること」に使うのが一番だと考えています。
なぜなら速攻で点を取られるとそのあとの攻めにも悪影響が出るほどチームのモチベーションが下がるからです。
相手の速攻だけは許さないよう、味方がシュートを打ったら入るか確認する前に自陣に戻り始めてもいいと思います。
この意見には反論もあると思います。
身長やポジションによってはリバウンドを期待されるかもしれません。
ただ、この記事はバスケを始めて0〜1ヶ月の社会人を対象に書いています。
始めたての体力がない状態でオフェンスリバウンドを取るのは至難の業です。
取れる見込みの薄いリバウンドより相手の速攻を防ぐことが優先だと考えます。
楽しんで継続する
体力がない人への対処法として最後に解説するのは「楽しんで継続する」ということです。
バスケを始めてみたものの自分の体力のなさにショックを受ける人は多いと思います。
「もっと動ける自分になりたい」と思ってランニングなどの体力向上のためのトレーニングを始めようとする方もいるかもしれません。
それ自体は悪くないですし、そういったトレーニングをおすすめする経験者が多いのもわかります。
しかし、私はあくまでもバスケを続けることでゆっくり体力を伸ばしていくのをおすすめします。
理由はトレーニングは「楽しくないから」と「ケガをしやすいから」です。
まず、体力を向上させることを目的としたトレーニングは退屈になりがちです。
皆さんも思ったことはありませんか?
「なぜバスケならキツくても走れるのにランニングは続かないんだろう」
それは相手に勝つことを目的にして駆け引きやギリギリの緊張感を味わえるバスケに対してランニングは単調で退屈だからです。
また、体力向上を目的にしたトレーニングは同じ部位に繰り返し負担をかける運動が多く、ケガを起こしやすいです。
例えば運動不足の人がランニングを毎日続けたら膝や足首を痛めてしまうでしょう。
これらの理由から体力を伸ばそうと思ったら体力向上に特化したトレーニングで伸ばすのではなく、バスケそのものを続けることで伸ばす方がおすすめです。
焦らずバスケを楽しむ中でゆっくりと体を慣らしていきましょう!
まとめ
今回のまとめです。
【第1章】自分に合うチームの探し方が分からない、について
インターネットで地元のチームを探す。
自分に合うチームの条件
- 活動する曜日、時間が合う
- 自宅もしくは職場から近い
- 年齢層が近い
- そこそこの人数がいる
- レベル感が合う
条件の合うチームをいくつか見つけたら最初から1つに定めるのではなくゲスト感覚でいくつも参加してみる。
【第2章】初めての人たちの輪に入りづらい、について
笑顔で挨拶する
準備や掃除等を手伝う
質問をする
【第3章】体力がなくてすぐにバテる、について
バスケの前は揚げ物は避けてバナナを食べる
スポーツドリンクを持っていく
攻めは味方に任せて体力を温存する、相手の速攻を阻止することにスタミナを使う
スタミナ向上のためのトレーニングはせず、バスケを続けることで楽しんで体を慣らす
以上です。
これからも健康的なバスケライフを楽しんでいきましょう!
ではまた!